臨床情報医工学プログラムの1年生を対象として、目標の明確化と主体的な学びの姿勢を醸成することを目的に、夏季休業中の3日間を利用して早期医療体験実習が実施されました。
■ 実習日
平成27年度は、下記の日程で実習が行われました。
班 |
広島国際大学での実習 |
広島工業大学での実習 |
病院での実習 |
実習受け入れ病院実習 |
1 (7名) |
9月7日(月) |
9月8日(火)
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1A:8月18日(火) 1B:8月31日(月) 1C:9月3日(木) 1D:8月 20日(木) |
1A:リハビリテーション病院(*) 1B:吉島病院 1C:五日市記念病院 1D:中国労災病院 |
2 (10名) |
9月8日(火) |
9月9日(水)
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2A:8月19日(水) 2B:9月1日(火) 2C:9月4日(金) 2D:8月21日(金) |
2A:リハビリテーション病院(*) 2B:吉島病院 2C:五日市記念病院 2D:中国労災病院 |
(*)広島市総合リハビリテーションセンター リハビリテーション病院
括弧内の人数は、本学から参加した実習生数を表し、合計で17名が参加(4大学では41名が参加)。
広島国際大学での実習の様子が、こちらで紹介されています。
広島工業大学での実習の様子が、こちらで紹介されています。
■ 実習の感想(一部抜粋)
? 広島国際大学
- 主にX線やMRI、レントゲン、人工透析について学んだ。実物の救急車も見学させていただき、救急車の中に入ってみると、想像していたより狭くて驚いた。
- 診療放射線技師、救急救命士、臨床検査士技師、臨床工学技士など、さまざまな専門職についての話を聞くことができました。
命を救うためにさまざまなところで活躍する職業の人がいて、協力しあっていることがよくわかりどこかで私も関われるようになりたいと思いました。
- 診療X線機器、MRI装置、画像処理、救急救命実習室、人工心肺、人工透析、臨床微生物免疫学実習室を見学しました。様々な職種それぞれに責任があり、資格をとるまでも大変だと感じました。
- 人工心肺は、実際に見てみてみると思ったより小さな機械だったので、これで心臓の代わりができるのだかと驚きました。人工透析の機械も思ったより小さく簡単な仕組みでしたが、糖尿病の患者さんにとってはとても大事な機械で、こういう機械を作るのにも高い知識と技術が用いられているのだと感じました。
- 医療機器のほとんどはコンピュータから命令を受けていると知り、医療の現場にいる人を助ける機械やシステムに関わるものを良くしていくことで自分たちの学んでいる情報の技術を活かすことができるのではないかと思った。
? 広島工業大学
- 水銀血圧計や心電図、電気メス、人工心肺装置などの医用機器を実際に体験させてもらいながら学んだ。
- 電気メスで鶏肉を切ってみたが、普通の包丁で切ろうとするとなかなか切れない鶏肉が電気メスを使うと力もいらず、簡単に切れて驚いた。
電気メスは切開するだけではなくて、凝固させることができるということは知らなかった。
- さまざまな実習用の医療機器があり、また、そういう機器を見ることも触れることも珍しいことだったので、医療に対する関心がより高まりました。
- この体験を通じて、実際には触ることができないであろう医療機器を触ることができ貴重な体験ができました。
- 実際に機器を操作することで医療への興味が高まる実習であったと思った。
? 広島市総合リハビリテーションセンターリハビリテーション病院
- リハビリテーション病院は回復期を扱う病院であり、自立訓練施設は回復期の次の段階である生活期を扱う施設であり、それぞれでリハビリテーションの目的の違いがあるということがとても興味深かった。
- 看護師、検査技師、医師、薬剤師、作業療法士や、理学療法士など病院で働いている人達の話を直接聞き、病院にある医療器具の説明や体験をすることにより医療に対する関心も深まり、とてもよい実習であったと思う。
- どの電子カルテも使い勝手が悪いという意見を聞きました。もっと勉強し、病院関係者の方が使いやすい電子カルテを開発できるように頑張りたいです。
- 施設の方がおっしゃっていた「病院の器具や医療機器を作る人々は医療施設の現状を知らないまま器具や機器を作っている。」という言葉が印象的でした。実際に医療現場を見た上でないと、その患者さんたちに本当に適した機器の開発はできないと感じました。
? 吉島病院
? 五日市記念病院
? 中国労災病院
- 病院受付、手術室、検査室、リハビリテーション室、ICU、ME室など、病院関係者しか立ち入れない場所を見学することができ、とても価値のある実習でした。
- 中国労災病院は患者さんを早く診察するために受付が各診療部門に分かれており、また地域の医療機関と連携することで退院したあとも患者さんの健康状態を維持できるようにしているなど、
患者さんのためのたくさんの工夫がされていることを知ることができました。
- 理学療法、作業療法、言語聴覚療法を見学し、特に、言語聴覚療法は初めて療法の内容を聞き、あまり知られてはいないが、患者さんの社会復帰のためにとても大切な事だと思いました。
- 電子カルテを活用し、広い病院のなかでも患者の一人ひとりのことを理解・把握し共有できるようにしていて、
情報の分野も医療で活躍していることを実感しました。漠然とした将来の目標しか立てることができていなかったが、情報の分野でも医療で活躍することができると実感できたのが今回の実習の一番の収穫かもし知れません。